人気ブログランキング | 話題のタグを見る

審査形式の稽古(22回目)

忙しい平日が終わり、やっと週末の自分の時間が出来た。今月は毎週末に行われていた剣道連盟の審査形式の稽古が県立高校で行われ、最終日に参加した。
最初に師範のお話。昨日のとある競技の国際大会で思わず出たガッツポーズの話があった。
「もちろん剣道ではガッツポーズは出来ないが、自分の心の中でそれを確認せよ」。自分の立会の出来を自分で判断せよ、とのことであった。
6段受験者と7段受験者に分かれ、それぞれの候補者と立ち会った。実は自分は彼ら候補者とは違い、まだ受験資格が与えられていない。あと3年後になる。
最初の立会。攻めてから真っ直ぐな面を中心に組み立てる。複数回立ち会う度に身体がこなれてくる。
自分では初太刀を得られなかったものの、その後は結構いいところがあったらしい。「もっと自信を持て」
相手に出鼻小手と返し胴をきれいに決められた。「打とうとばかりしている」
その後地稽古になり、師範と会長にそれぞれ稽古を頂く。
最後、昨年7段に昇段された方に稽古を頂く。十分な攻めのない不用意な打突を戒められる。気持ちのよい相面を打たせて頂く。
十分に攻めてからの打突は残心にも影響する。最初から相手にプレッシャーを与え、構えの崩れた所を打てばよい。立会の最初から気をぶつけるつもりで、それを切らずに最後まで打ち切る。打突が外れても、打ち切っていれば評価される。
師範からのfeedback 「間合いに入ってからの一拍子の打突が遅い。もっと早く打てるように」
師範が他の剣士との地稽古の際の足を見る。一瞬両足がともに回外して左足が撞木足とは反対の方向に動く。必ず足が動いてから打突していることを確認する。
会長からのfeedback 「小手面の最初の打突は上から小手を打って竹刀の勢いを削ぐ。斜め打ちの矯正の方法として、相手の竹刀を刷るように間合いに入り打突する」

心の中でガッツポーズが出来たことは1−2回くらいしか無かったが、最初から相手を攻めきっていれば、審査形式の立会の内容は事細かに覚えているはずで、自信ある打突があれば当然自分の中で認識できるだろう。しかしのその後、打ってばかりではいけない。そこで返し面やすりあげ面などの、まず先をかけて攻めてからの、後の先の技があればより映えるであろう。何時も稽古でお世話になっている7段の先生から「今日は良かった。いいところを打ったら、その後相手が必ず打ってくる(だから、それに応じて攻めることが出来ればもっとよいかも)」というお言葉をもらった。
この審査形式のビデオがあることのことで、後ほど共有して頂く。



by okimasa85 | 2017-04-23 21:57 | 剣道
<< すり足の打突 (23回目) 歴史ある道場へ再訪(21回目) >>